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波流月 〜はりゅうげつ〜 とは 青山弘一プロサーファー

 私、青山弘一アオヤマヒロカズーは、18歳で波乗りと出会ってから今日まで45年間以上、海のことを考えなかった日はない。まさに波乗りと海と共に生きてきた。
 
 「波乗り」とは一言で言えば、波にのる行為。ルーツをたどれば、キャプテンクックらがハワイを発見した時にはすでに原住民が波に乗っていたと言う記述もあるぐらい、ハワイでは古くて、ポピュラーなスポーツである。
 
サーフィンは、21世紀になった今、世界各国で流行しているが、日本でも湘南から1960年代に始まったであろうとされている。そして、2020年の東京オリンピックでもサーフィンが競技として、採用されることになっている。
 
 一度波乗りの楽しさを覚えたら、忘れることのできない、時空をも越えた体験が出来るのが、波乗りの魅力と言えるだろう。
波乗りを終えた時の気持ちは、私がマスターズの水泳大会で日本記録を取ったような時の様な達成感と満足感がある。

 波乗りをしているサーファーに、その魅力は?と聞いても、必ず明快な答えが出ない。波に乗っているサーファーは、ほとんど波に乗っている瞬間を覚えていないのである。
これは私が考えるに、波に乗っている時は何も考えられない状態にあるのかもしれない。

 ーー頭の中がトランス状態になっているーー
 
波乗りとは海面が動いている所を滑る、四次元的なスポーツである。これが『無』や『空』状態をつくるのではないだろうか。
波乗りはスポーツをも越えた、スピリチュアルな体験が出来るのだ。
 
私は波乗りと出会ってから人生感が変わった。
 
すべてが "波" 中心になり、自然を尊敬するようになった。
 
大きい波に揉まれ、人間は自然の中ではとても小さいと感じ、自然には決して逆らえないことがわかった。
 
自然には逆らわず、流れに身を任せるということを、波乗りを通じて学んだ。
 
"流れ"にも、いろんな種類の流れがあることにも気がついた。
 
人の気の流れや、雲の流れ、時の流れ、、。。
 
たくさんの人と出会い、たくさんの波と出会い、いつの時も、友達と波に助けてもらった。
ビックウエーブに乗り、決して一人では浮き上がれないことや、経験と日頃の丹念が大事だという事、人の心の助けが大切だという事を悟った。

 

 英語で「流れ」を「FLOW」と訳す。
小さな流れは、やがて集まり大きな流れとなり大河となる。そして海に出る。風が起こした波は、何千キロもの道のりを経て、岸に打ち寄せる。岸に打ち寄せた波は、川からの流れと合流し、綺麗な美しい形をした波となり、花を咲かせて消える。

その波に乗るのが我々サーファーである。そして月の満ち引きで、波が動き生き物が生まれ、死んでゆく。その波が美しい形として消える時、我々サーファーは波に逆らう事なく、波の成仏に手を貸す。
 
すなわち、僕の座右の銘である
『波流月』はりゅうげつである。
 

WAVE FLOW LIKE THE MOON
 波、月のように流れる。

これが波流月のコンセプトである。